何故ジュニアトレーニングに否定的なのか?

「50mが6秒台になってました」
と、中学に上がった門下生が体力測定の結果を持ってきました。
学年では二番目のタイムだったようですが、彼は小学生時代かなり足が遅かったのを覚えています。

単純な話、トレーニングによって50mを6秒台で走ることができる筋力がついただけなのですが、前回のプロテイン同様、未だに誤解されがちな問題であるトレーニング。

どういうわけか未だに日本ではトレーニングが悪者扱いされるのですが、これだけネットやyoutubeが広がっている中、否定的な方はなぜちゃんと調べないのでしょう?

都内ではすでにジュニアアスリート向けのジムなども増え出していますし、研究が進み成長において良い効果が多い、というデータも日本で出てきています。

未だに多い質問が「背が伸びなくなるのでは?」と言われる方がいますが、外国人選手は幼少期より専門的なトレーニングを行い体を作りますが高身長の選手が多いです。

日本人は別だ、と根拠がなく言われる方もいますが単純にタンパク質摂取量が少ない子供が多いだけで、ちゃんと必要栄養素が足りていれば子供は勝手にデカくなります。

当道場の子供達は平均身長よりはるかに大きい子が多く、また成長痛や膝をはじめとする成長障害を起こすことなく何より怪我を殆どしません。

調べればわかりますがカルシウムで骨は伸びません。多分骨=カルシウムみたいなイメージが未だに残っているため誤解されているのかな?と思います。

あと柔道は自重トレーニングで十分と言われる方もいますが実は自重トレーニングが一番フォーム指導が難しく、腕立て伏せにおいては肩を後方へ抜いてしまっていたり、子供特有の体の柔らかさの影響で大人ほど狙った効果が出ないのが現実です。

ただ、専門的な知識が無い状態での荷重トレーニングも危険です。関節に負荷がかかりすぎればやはり怪我になります。

背が伸びる時に成長する骨端線への理解と、正しく効果がだせる柔軟運動、そして適切な負荷をかけてのトレーニングを指導できる者、ジュニアアスリート栄養学に精通するスタッフ、これらが揃って初めて怪我のないトレーニングが可能になります。

当道場では子供や門下生の指導だけではなく、専門性を持った指導者の育成やスタッフの獲得、親御さんへの栄養指導を行っています。

少年柔道でそこまでするか?と言う声もいただきますが楽しそうに柔道をする子供達がいつか世界で戦う日を夢見て道場全体でサポートする。

それが陽心会館の特徴だと思っています。

まだまだコロナ騒ぎは落ち着きませんが、試合が開始された時にコツコツやってきたことが出せるように頑張って乗り切りましょう。














陽心会館

元、本派(正武館)陽心流柔術道場。今は柔道の道場として活動しています。 現在、当道場は女子が多く、中学生の男子が入門してくれたらいいなと思っています。 柔道、古流柔術会全体を盛り上げるべく、大学生や実業団選手など幅広い選手が来館してくれます。 世界に通用する柔道選手を育成するべく、柔道、レスリング、サンボ、柔術の全国大会経験者が指導、技術交流をはかっています。

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