柔道の受け身、またその練習方法について

陽心会館、柔術及びサンボ部門を担当している山田です。

今日は柔道に限らず、組み技、投げ技をやる競技の上で必須である受け身について書きたいと思います。

私自身、柔道を始めたのは昨年からなのですが、元々はサンボ、日本柔術、レスリングと様々な組み技をやってきました。

最近では子供の部を担当する機会も増えたのですが、柔道をやってみて疑問に思う点が増えてきました。

受け身の種類、練習が少ないのです。

基本となる受け身が前受け身、後ろ受け身、横受け身、前回り受け身の四つしか無い。

日本柔術では、柔道でいうところの捨身技を多用する関係上、自身が技をかけた後の受け身を練習します。

横回り受け身や、後ろ回り受け身がこれに当たります。
巴投げの後や、横分かれ後に押さえ込みにつなげる動きを想像していただくと分かりやすいかと思います。

また、当道場ではレスリングの練習も取り入れているため、背中からでなく体を捻り腹部から着地する練習も多くやります。
この練習は投げられた後、手を付かない癖をつけるのに大変役に立っています。

そして、投げマットを使っての投げ込みを受ける練習を必ず行います。

投げられた後に起こる事故の大半が、投げられた恐怖により手をついてしまう、また相手の道着から手を離すことにより、通常の受け身とは違った形で叩きつけられることにより起こるものだと思います。

たとえ自分ひとりで受け身が取れたとしても、「投げられた時にとっさに出る受け身」になるまでは長い期間が必要だと思います。

柔道の練習前にやる受け身練習ですが、従来の練習に加え、投げられる練習を上手く取り入れて行くことが事故の防止につながるのでは無いか。

当道場では、危ないからやらない、では無くしっかりとした技術を身につけて事故や怪我の無い稽古にして行くよう、心がけましょう。



陽心会館

元、本派(正武館)陽心流柔術道場。今は柔道の道場として活動しています。 現在、当道場は女子が多く、中学生の男子が入門してくれたらいいなと思っています。 柔道、古流柔術会全体を盛り上げるべく、大学生や実業団選手など幅広い選手が来館してくれます。 世界に通用する柔道選手を育成するべく、柔道、レスリング、サンボ、柔術の全国大会経験者が指導、技術交流をはかっています。

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